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西武ライオンズのサステナビリティ|スポーツチームとしての社会貢献~環境支援編~

こんにちは。
株式会社西武ライオンズ広報部です。

先日25日(火)にベルーナドームで開催した北海道日本ハムファイターズ戦では、環境について考えるきっかけづくりを目的とした「Lions GREEN UP!DAY(ライオンズ グリーンアップデー)」を開催しました。

ベルーナドームエリアにあるライオン像や西武鉄道101系車両の車体L-train101を緑色にライトアップしたほか、塁ベースやネクストバッターズサークル、大型ビジョンのメインカラーを緑色にするなど、ベルーナドーム一帯を緑色に染め上げました。

GREEN UP!DAYの様子

このグリーンアップデーは、2020シーズン以降毎年開催しており、今シーズンで5回目。
今回は、ライオンズが取り組む「環境支援」についてお伝えしたいと思います。

環境に対する取り組みを含む、当社のサステナビリティアクションに関するページを25日(火)にコーポレートサイト内に新しくオープンしました。
こちらもチェックしてみてくださいね。


■スポーツと環境問題

日本のプロ野球は2月に春季キャンプ、3月上旬から中旬にかけてのオープン戦、3月下旬から10月頃までシーズン143試合を実施し、秋季キャンプを経てオフに入ります。
ペナントレースは春から秋にかけての6~7カ月間。肌寒い時期から暑い時期まで、さまざまな環境下で試合を実施しています。

地球温暖化や気候変動は10年以上前から問題視されてきていますが、ライオンズにとっても非常に危機感を覚える課題です。

事実、国内の熱中症患者の数は年々増えてきており、夏の高校野球は休養日を増やすなどの対策もとられています。学生の部活動でも昔以上に水分・塩分補給が徹底されていることを感じている方も多いはずです。

5~9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計

出典:総務省

実際に、今年の夏の全国高等学校野球選手権大会では、一部日程で試合を午前と夕方に分けて行う2部制を導入すると、日本高校野球連盟などが発表しています。

参考:「高校野球 夏の甲子園 午前と夕方の2部制を一部導入 暑さ対策で」

スポーツをする、観戦する、どちらにも地球温暖化や気候変動の問題が大いに関わっています。

■ライオンズの環境支援のはじまり

当社では、2018シーズンにL-FRIENDSという地域コミュニティ活動を立ち上げました。
当初は、「野球振興」「こども支援」「地域活性」の3つの柱を元にさまざまな活動に取り組んでいましたが、2020シーズンに「環境支援」の柱を加えました。

きっかけは、大規模な河川氾濫などの自然災害が頻発していたことでした。
特に2019年に発生した台風19号の影響で、埼玉県坂戸市で河川氾濫し、家屋などへの浸水が発生。当時、ライオンズの選手たちも避難所を訪問し、支援活動を行いました。

2019年に坂戸市の避難所を訪問した際の様子
左:源田選手 右:外崎選手

気候変動などによって将来的に直面するリスクとして、プロ野球の試合や練習ができなくなる可能性があることを考えると、「持続可能な事業運営」はできません。
当社だけでなく、これからを担うこどもたちが身近にスポーツを楽しめる環境や機会も減ってしまいます。

当社は日本に12しかないプロ野球球団として、さまざまなリスクに対応するべく始めたことが「Lions GREEN UP! Project」でした。

GREEN UP!DAY限定の塁ベースとネクストバッターズサークル

■ライオンズだからこそできること

気候変動や異常気象のひとつの要因とされている温室効果ガスの排出量を減らすべく、まず始めたのはベルーナドームで提供しているレジ袋やプラスチック製品へのアプローチでした。

というのも、レジ袋やプラスチックには石油由来の材料が使われているため、作るとき、燃やすときにもCO2が発生します。そのため、当社ではバイオマス素材の配合率が25%以上の買い物袋など環境に少しでも負荷がかからないような袋を取り入れたり、プラスチック製のふたの提供廃止などに取り組んでいます。

また、ごみの分別を徹底することによってリサイクル可能なものを増やし、燃やしたり埋め立てたりする必要があるごみの量を減らすことで、温室効果ガスの発生量を削減することにも取り組んでいます。ベルーナドームエリアに設置しているごみ箱を「きれいな紙」「紙カップ・プラスチック・ビニール・汚れた紙」「ペットボトル」「食品リサイクル」「わりばし」「紙カップ」「ジェット風船」の7つに分別しています。

最近は紙カップの回収を強化するキャンペーンを実施するなど新しい取り組みも始めました。紙カップはトイレットペーパーなどにリサイクルできる貴重な資源のひとつです。

2022シーズンのLions GREEN UP!DAYで設置した紙カップ専用リサイクルBOX

ベルーナドームでの試合には多くのお客さまがご来場されます。
だからこそ、分別や環境に優しい資源への変更という小さなアクションが積もり積もって大きな影響を与えると考えています。

■カーボンニュートラルを目指して新しい取り組みも開始

上記のようなプロ野球興行における取り組みに加え、ベルーナドームで開催するプロ野球公式戦やコンサートなどのイベントで使用される電力に相当する分のCO2の排出量の実質ゼロを目指す取り組みを開始します。

この取り組みは、当社が使用する電力のうち、これまでベルーナドームでのイベントなどで1年間に排出されていた電力相当分にあたるCO2約800トンを、すべて再生可能エネルギー化することで、実質のCO2排出量をゼロにすることを目指すものです。

株式会社西武ライオンズの再エネ企業応援プラン スキーム図

目標達成のためには、約700軒のご家庭から余剰電力を売却していただく必要があり、ご協力いただいたご家庭には、お礼として埼玉西武ライオンズの選手たちが実際に使用した練習球をプレゼントします!

私たちは、日頃からファンの皆さまに応援いただきながら一緒に勝利に向かって戦っています。環境問題についても、ファンの皆さまと共に取り組んでいくことがライオンズらしい方法だと考え、この取り組み方法を選びました。
詳細な参加方法などは下記をチェックしてみてくださいね。

野球やスポーツを楽しめる環境を守るため、これからも上記のような取り組みを始め、ライオンズだからこそできる貢献を考え、実施してまいります。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
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